ドラゴンクエストX(DQ10) ネタバレストーリー まとめ

ドラゴンクエストX(DQ10)のメインストーリー、サブストーリーのまとめ

エピソード1 人間の姿を取り戻す旅

アストルティア大陸には、5つの大陸があった。
各大陸は「大地の箱舟」という鉄道で結ばれている。


主人公が鉄道で旅をしていると、列車の中で賢者ホーローと出会った。
そして主人公の姿を見ると、転生したことを言い当てた。
ホーローは何故それがわかったのか。
主人公がふしぎそうな顔をしていると、向かいの席に座り話し始めた。


「わしの名は放浪の賢者ホーロー」


主人公がエテーネの民であることも知っているようだ。
「そう、おぬしの故郷エテーネの村は冥王ネルゲルの手で封印されし大地、レンダーシアの真ん中に位置しておる」
「そして勇者覚醒の光が放たれたのもレンダーシア。そう、おぬしはレンダーシアを目指さなければならぬのじゃ」


その理由をホーローはまだ教えてくれない。
各大陸を旅して問題を解決し、キーエンブレムを集めろと言う。


「キーエンブレムの数で、活躍の度合いと実力がわかる」
「おぬしの実力が頼むに足りると判断した時、レンダーシアの封印をとくための方法を教える」
「まずは、キーエンブレムを6こ集めるのじゃ」


賢者ホーローと別れた主人公は、各大陸を旅して6つのキーエンブレムを集めることになった。
各大陸では、魔瘴(ましょう)という呪の霧による事件が多発していた。
それらの事件を解決し、6つのキーエンブレムを集め終わったとき、鉄道で賢者ホーローと再開した。


「おぬしの使命はエテーネ村を滅ぼした冥王ネルゲルを倒し、やつに封印されたレンダーシア大陸を救うことじゃ!」
「ネルゲルの支配する冥界への入り口はランドン山脈の奥深くにあり、誰も足を踏み入れることができない。そう、わしをのぞいては。」


ホーローは話を続ける。


「ではレンダーシア解放への道を教える。」
レンダーシアを解放するには、封印したもの、つまり冥王ネルゲルを倒さねばらなん。」
「このままネルゲルを放置すればアストルティアは魔瘴に覆われ滅びてしまう。」
「だが冥王ネルゲルがいる冥界には誰も入れない。しかし、方法が一つだけある。」
「ランドン山脈の奥深く、冥界の入口で待つ。」


主人公はホーローに言われたとおり、オーグリード大陸にあるランドン山脈の山頂にやってきた。


ランドン山脈の山頂に行くと、そこにホーローが待っていた。
空には黒い太陽のようなものが不気味に浮かんでいる。


「あれがネルゲルの居城、冥王の心臓じゃ」
「あの中におぬしらエテーネの民を滅ぼし、レンダーシアを封印した悪の権化、ネルゲルがいる。」
「今からわしが光の橋をかける」


そういうとホーローは杖を振り、光の橋をかけた。
しかし、光の橋は途中でネルゲルの力で破壊されてしまう。


「なんという邪悪な力じゃ!」


「そういえば、わしの連れ合いが昔気になることを言っておったな・・・」
「わしの連れ合いは予知の力を持つ女でな。あいつが突然言ったのじゃ」


「輝ける破邪舟は時の海を渡り、救世主は大いなる闇を越える」


「破邪舟とはその名の通り、邪悪を退け天空をかける魔法の舟」


「その破邪舟を創りだすことの出来る魔法使いの末裔がグレン城にいると聞く。」


賢者ホーローと主人公は、グレン城に向かった。


グレン城下町に「フルッカ」という女性が住んでいた。
ルッカは太っていて、いかにも怠け者という見た目。
さらに破邪舟の術を使えないという。


破邪舟の術は一子相伝
父親も使えなかったとフルッカは言う。
破邪舟の術は歴史から消えてしまっているようだ。


ホーローは、自分の連れ合いの予知をもう一度思い返してみた。
「時の海を渡りという一節は、現代に失われた破邪舟を過去にさかのぼり、復活させることを意味していいるのではないか。」
「おぬしがいればそれも可能じゃろう。かつて、自分の弟に時渡りの術を使ったおぬしならば。」


ホーローはさらに続ける。
「だがその力を使うためにおぬしは人間の姿を取り戻す必要がある。」
「今の体の持ち主は別の種族のものだからな」
「案ずるでない。おぬしの人間の体はエテーネ村に今も存在しておる。」
「これからわしの呪文でおぬしの魂をエテーネ村まで送り届けてやるからおぬしは人間の姿を取り戻してくるのじゃ」


ホーローはそう言うと呪文を唱えた。
その呪文で主人公の魂はエテーネ村に飛ばされた。


魂の状態でエテーネ村に帰ると、そこには魂の姿のアバ様がいた。
「よくぞ戻ってきたのう。」
「死して後もわしはこうしてずっとお前をまっておったのじゃ」


アバ様は、自分が少女だった時のことを話し始めた。
「わしがまだ幼い頃、ひとりの若い錬金術師がこの村を訪れ、死にかけていたわしとこの村を錬金術で救ってくれたのじゃ」
「そのものは、時渡の術で遠き未来より過去に飛ばされ、滅びの運命を逃れえたエテーネの民」
「お前の弟のことじゃ。わしは弟が生まれた時からあやつこそ、あの錬金術師だと気づいておった。」
「そしてあれを過去に送った時渡りの術者が兄であるお前だということにもな。」
「お前たちの成長を見ながら、わしはかつて錬金術師が語った滅びの運命がわれらに近づいていると悟ったのじゃ」


すぐ近くにカメ様がいた。
カメ様のそばには主人公の体もある。
カメ様は主人公の体を守ってくれていたのだ。


「この自分の体にふれれば、お前の魂はもとに戻る。」


魂が主人公の体に触れる。
その瞬間、主人公の体は人間に戻った。
「あとは、カメ様にお力をお借りすれば・・・・」


その時、冥王ネルゲルが再び現れた。
「逃しはしないぞ!」
そう言うと主人公を闇の炎で焼き尽くそうとした。


「これを使う時が来た。」
アバ様はそう言うと、テンスの花を取り出した。
テンスの花がカメ様に触れた瞬間、カメ様は目覚めた。
そして、金色に光り輝く天馬に姿を変えた。


アバ様は最後にこういった。
「カメ様の申し子であるおまえなら、きっと苦難を乗り越えてくれるじゃろう」


主人公は天馬の姿をしたカメ様に導かれ、以前死んでしまった時に転生を行った光の神殿についた。
そこで、今まで体を借りていたエルフの青年と話をする。
「これからも、僕の体を自由に使ってくれ。」


そのとき、天からカメ様の声がきこえてきた。


「今の私の力ではあなたをこの光の神殿の結界の中に逃すのが精一杯でした。」
「冥王ネルゲルの持つ闇の力はこの世界の光の力を圧倒しています。」
「このままではレンダーシアはおろか、世界のすべてが闇の封印におとされてしまうでしょう。」
「あなたはいにしえのエテーネの民の血をもっとも強く受け継ぐもの。」


「あなた方が大地の箱舟と呼ぶ乗り物。あれこそはかつて天の箱舟と呼ばれた神秘なる存在の生まれ変わりし姿。」
「その箱舟が時渡りの力を持つあなたをあるべき時代へと導いてくれるでしょう」


エルフの青年が言う。
「生前、僕が果たせなかった夢、古代の魔法を復活させエルトナを救うという夢。あの夢を・・・」
そういった時、主人公は再び魂の姿になり、アストルティアに戻っていった。


人間の姿を取り戻した主人公。


エテーネ村で起こったことを、賢者ホーローに伝える。
「そうか、アバに会ってきたか。死してなお、おぬしを見守っているとは。まったく見上げた女じゃ。」


「その声の導き通り、列車に乗れば、破邪舟の失われた時代に行けるはずじゃ。」
「古い歴史の書物から破邪舟という言葉が消えたのは今から500年くらい前じゃ。」
「ちょうどそれと同じ時代、空前の大災害があったと記されておる。」
「大災害はその時代に生きるものが力を合わせてなんとかしたようじゃが、破邪舟はなぜか姿を消した。」
「破邪舟の術が途絶えた原因を突き止め、現代まで継承させることがおぬしの使命じゃ。頼んだぞ。」


こうして、主人公は、列車にのり500年前のグレンへと旅立った。