ドラゴンクエストX(DQ10) ネタバレストーリー まとめ

ドラゴンクエストX(DQ10)のメインストーリー、サブストーリーのまとめ

エピソード10 勇者アンルシアの覚醒

主人公は、ミシュア、クロウズと共にグランゼドーラ王国にやってきた。


町の人に話しを聞くと、勇者覚醒の光は誰も見ていないという。
しかし、「勇者アンルシア姫」はずっと以前からこの国にいるようだ。


勇者アンルシアに会いに行く途中、城の中に大きな銅像を見つけた。
ミシュアとその銅像を見ていると、アンルシア姫がやってきた。


「その像は、王国に伝わる勇者の姿をかたどったものだ。」
アンルシア姫の顔や姿はミシュアにそっくりだった。
眼の色や、身長、髪の色まで瓜二つ。


主人公はアンルシアに勇者覚醒の光をエルトナ大陸で見たこと、その勇者を手助けするためにレンダーシア大陸へ来たことを伝えた。


それを聞いたアンルシア姫は大笑いする。
「お前はきっと夢でも見たんだろう。」
「確かに私は勇者としての使命を授かってはいるが、まだ覚醒の時を迎えていないのだ。」
「おそらく、今の私には勇者として覚醒するのに足りないものがあるんだろう。」
「しかし、必ず覚醒の時を迎えてみせる!」


主人公がエルトナ大陸で見た光は、一体何だったのか。
勇者覚醒の光ではなかったのだろうか。


アンルシア姫の側には「リゲス大臣」と「ダイム老」がいる。


アンルシア姫は、ミシュアの世話係としてダイム老を側に置くと決めた。
アンルシア姫には何か企みがあるようだ。


ミシュアには東の塔3Fにある部屋が与えられた。
部屋の本棚の本をミシュアが見ようとした時、一瞬記憶が蘇る。


少女だった頃のミシュアが母親に本を呼んでもらっている光景が浮かぶ


次の朝、アンルシア姫に呼ばれた。
近隣の洞窟に赤き巨竜が現れ暴れているので、一緒に来て欲しいと言われた。
ミシュアと主人公は、アンルシア姫に同行することになった。


ミシュアの世話係、ダイム老には「テグラム」という孫がいる。
かなり腕が立つようだが、行方しれずになっているという。


赤き巨竜がいるというロヴォス高知にあるセドラ洞にやってきた。


セドラ洞の奥に進むと、赤き巨竜が現れてミシュアに襲いかかってきた。
その時ミシュアの身体は光に包まれ、巨竜を吹き飛ばした。
この光はエテーネ村でカメ様が主人公の身体を守るために出していた光と同じようだ。


なぜミシュアにこのような力があるのか。
ミシュアは無意識でこの力を発動させている。


アンルシア姫が駆け寄ってきた。
「そのチカラ、それは紛れもなく勇者のチカラだ。」
「やはりお前がそうだったんだな。私が失った半身、ついに手に入れたぞ。」


「私がいくら努力しても勇者に覚醒できないのは何故なのか。」
「私には何かが足りないと感じていた。」
「お前こそ、私の失われた半身。いつのまにか勇者のチカラを奪って私から抜け出して行ったんだ。」
「記憶が無いのも当然だ。私から抜けだしたお前は一人の人間としてこの世界に存在するものではない。」
「お前と一つになることで、私は勇者として覚醒を迎えられる。」


ミシュアを捕らえたアンルシア姫は、儀式の準備のため城に戻った。


主人公も城に戻ったが、アンルシア姫に会うことは出来ない。
その時、ダイム老に呼び止められた。


孫のテグラムが行方不明になったことに疑問を持っているようだ。
アンルシア姫が連れ去ってしまったのではないかと。


主人公は、ダイム老に教えられた秘密の通路からミシュアのいる部屋へ向かうことにした。


海風の洞窟から城へ向かう途中、アラハギーロ王国で初めてベルムド王に会った時に見かけた、グランゼドーラ王国からの使者「バスラー」を見つけた。
西の塔、研究室の中から話し声が聞こえる。
「アラハギーロではご苦労でしたね。ベルムドはすでに暴走を始めていました。あなたに出向いてもらって正解でしたよ。」
「それでバスラー君、新たな実験素材はどんな様子ですか?」


バスラーは「キルギル」という魔導士と話をしていた。
「キルギル様。あの娘は塔の部屋でおとなしくしています。暴れるような様子もありません。」


それを聞いた魔道士キルギルは機嫌がいい。
「貴重な実験材料は出来るだけ傷つけたくないですからね。」
「今回の実験は気合を入れますよ。なんといっても実験素材が並の力の持ち主ではありません。」
「さあ、準備を急ぎましょう。大量の魔力を集めなければいけません。」


話し終えると、二人はキルギルの魔法で消え去った。


ベルムドは、魔道士キルギルの錬金術によって魔物の姿に変えられたようだ。
ベルムドが命令を聞かず暴走しかけていたので、部下のバスラーをアラハギーロに送っていた。


秘密の通路を通り、ミシュアが捕らわれている部屋へ着いた。


その時、突然クロウズが現れた。
「私には人の記憶を操るという特別な能力があります。」
「ミシュアさんの記憶、よろしければ私が診てさしあげましょう。」


クロウズの目が金色に光る。竜の目のようだ。


クロウズは言う。
「どうやら記憶そのものが、何かの力で封じられているようですね。」
「封じられた記憶を蘇らせるには、誰かがあなたの記憶の中に入り、その封印を打ち破ればいい。」


その時、三門の関所でクロウズに渡した3匹の蝶が舞い、1匹の蝶になった。
その蝶はミシュアの身体を青い光の柱で包み込む。


「これは記憶の世界にいざなう神秘の扉。」
主人公は、ミシュアの記憶の世界に入っていった。


幼い頃のミシュアがいた。
近くには兄の「トーマ」がいる。
ミシュアは、兄トーマに「勇者様の物語」の続きを読んでくれと頼んでいる。
トーマはミシュアに「勇者様の物語」の続きを読んであげた。


「とどろくおたけびに空が震えました。」
「ギーっと不気味な音を立てて大地は割れ、地獄の扉が開いてゆきます。」
「地の底からおそろしい魔物たちが現れ、アストルティアを真っ暗闇でおおいました。」
「けれど人々は嘆きませんでした。」
「なぜなら、グランゼドーラ王国に勇者がいたからです。」
「勇者がチカラを解き放つと、アストルティア中があたたかい光に包まれ、魔物たちは逃げてゆきました。」


幼いミシュアが言う。
「すごい、兄様もいつかこんな風に活躍なさるの?」


トーマは答えた。
「そうだよ、僕は勇者だからね。」
続きを読む。
「勇者はペガサスにまたがって、魔王の城へとやって来ました。」
「霧が深く深く立ちこめています。」
「罠にかかったな勇者。魔王の声が響きます。」
「しまった!勇者の身体が石になってゆきます。」
「それは魔王のおそろしい呪いでした。」


ここで、トーマとミシュアの母親「ユリア妃」がやってきた。
「さあ、ふたりとも。お父様が魔物の討伐に出発なさいますよ。テラスでお見送りしましょう。」


ミシュアとトーマの父親「アリオス王」は、魔物の討伐に出かけた。
アリオス王の横には「賢者ルシェンダ」がいる。


次は母親「ユリア妃」との記憶。
ミシュアは「勇者の物語」の続きをユリア妃に読んでもらっている。
「勇者は必死にもがきましたが、だんだん気が遠くなってゆきました。」
「ここまでなのかと勇者の心が折れようとしたそのとき・・・」
「君を死なせはしない!力強い声とともに飛竜にまたがった勇者の盟友が駆けつけたのです。」


次の記憶は、ミシュアが成長したときのものだ。
現在のミシュアより少し身長が小さいようだ。


アリオス王の前で「ジャンナ」という旅芸人が踊っている。
このジャンナが所属する「シタル旅芸人一座」はグランゼドーラを旅立ってしまうようだ。


シタル座長は言う。
「我ら旅芸人は浮雲。ひとところに留まらず、流れ続けるのが常にございます。」
「次は、ここよりはるか南、ダーマの地へ。」


ミシュアは、勇者の像の前で祈っていた。
その時、ジャンナがミシュアにこう言った。
「何を祈ってたの?アンルシアさま。」


ジャンナはミシュアのことを、アンルシアと呼んだ。


アンルシアはこう答えた。
「勇者を支える存在、盟友になれますようにってお祈りしてたの。」
「この勇者さまは私のご先祖様。むかしむかし、世界を救ったのよ。」


ジャンナ「あたし聞いたことあるわ。グランゼドーラ王家には代々勇者の血が流れてるって。」


アンルシア「それでね、賢者ルシェンダ様が言うには、トーマ兄様が次の勇者なんですって。」
「私、大好きなトーマ兄様をお支えする盟友になりたいの。」


ジャンナは言う。
「実はダーマ神殿までの道の途中に希望の花と呼ばれる不思議な花が咲く丘があって、その花のつぼみに願い事をして花が開いたら、願い事が叶うって言い伝えがあるの。」
「ダーマからあなたに希望の花を送るね。」


シタル旅芸人一座は、ダーマに向けて旅立った。


数日後、ジャンナから希望の花が届いた。
しかしジャンナは亡くなってしまっていた。
希望の花を取りに行く途中、魔物に襲われてしまったのだという。


記憶の場面が変わる。
アンルシアの姿は今現在と同じようにみえる。
トーマがやってきた。
「グランゼドーラ城のすぐ外まで大魔王の軍勢が押し寄せている。」
「堅固を誇るこの城の城壁も長くは持たないだろう。」
「次の戦いが決戦になるぞ。」


トーマとアンルシアは、外の城壁に出た。
トーマが「魔元帥ゼルドラド」と激しく戦っている。


魔元帥ゼルドラドが言う。
「かつて我ら魔族に煮え水を飲ませたグランゼドーラの勇者の末裔がどんなものかと見に来たが、しょせんこの程度か。」
「大魔王さまの足元にも及ばぬ。」
そう言い、トーマにトドメを刺そうとした。


その時アンルシアが現れ、光のチカラで魔元帥ゼルドラドを吹き飛ばした。
「勇者は魔王などに屈しない。」


魔元帥ゼルドラドは気がついた。
アンルシアが真の勇者であることに。
トーマは以前から、妹のアンルシアが真の勇者であることを知っていた。
アンルシアをカムフラージュするため、自分が勇者だと名乗っていたのだ。


魔元帥ゼルドラドがアンルシアに襲いかかる。
「真の勇者よ。貴様の魂、もらいうけるぞ。」


魔元帥ゼルドラドの必殺の一撃をアンルシアは防げない。
その時、トーマが体を張ってアンルシアを助けた。
魔元帥ゼルドラドの一撃をまともに受けてしまう。
「アンルシア、聞いてくれ。」
「私は勇者の身代りとして生きてきた。」
「真の勇者は、お前だアンルシア。」
「アンルシア、アストルティアの勇者よ。頼む。この世界を救ってくれ。」


トーマは、死んでしまった。


魔元帥ゼルドラドが再びアンルシアに襲いかかる。


その時、天から光がさした。
「勇者よ。ここで果ててはなりません。」
「あなたはこの世界における、たったひとつの希望なのですから。」


アンルシアの身体は光りに包まれ、魔元帥ゼルドラドの前から消えた。
時渡りの術が発動したようにも見える。


そしてアンルシアは、自ら記憶を封印した。
光に包まれ消えた身体は、メルサンディ村の前に再び現れる。


記憶を失ったアンルシアは、メルサンディ村のラスカに発見された。


メルサンディ村のミシュアは、すべての記憶を取り戻した。
自分がミシュアではなく、真の勇者アンルシア姫であることを。


記憶を取り戻し、目覚めたアンルシアを激しく輝く光が包み込み、その光は天に登る。
天に登った光は、レンダーシア大陸を覆っている魔瘴(ましょう)を突き破る。


クロウズが言う。
「見覚えがありませんか?この光はかつてあなたが見た光。」
「そう、あなたが生き返しを受け、新たな運命を得た地で見たあの光なのです。」
「この奇妙な時間のズレ。ミシュアさんとアンルシア姫という生き写しのようなふたりの存在。」
「この世界には何か大きな秘密が隠されているようですね。」


勇者として覚醒したミシュアが言う。
「私の本当の名はアンルシア。グランゼドーラ王国の姫として生まれ、今、伝説の勇者として目覚めました。」
「兄様の死を悲しむあまり、私は自分が勇者であるという記憶すらも、自分の力で封じてしまっていた。」
「でももう迷いはありません!」
「今の私にははっきりとわかります。ここは私の知っているグランゼドーラとは全く違う場所。」
「いったいここがどこなのか、もう一人の私が何をしようとしているのか確かめなければなりません。」


城の外に抜けだそうとしたアンルシアと主人公は、西の塔の研究室で偽のアンルシア姫に見つかってしまう。


そこには魔道士キルギルもいて、ダイム老を捕らえている。
偽のアンルシアが言う。
「待っていたぞ、ミシュア。」
「私はグランゼドーラ王国の姫、アンルシア。勇者となるべく生まれてきたものだ。」
「お前のチカラは私がもらう。私が本物の勇者となるのだ。」


魔道士キルギルは言う。
「私の研究結果をもってすれば簡単なこと。」
「これまでにも多くのチカラを抽出し、姫様にお与えしてきましたからね。」


ダイム老の孫テグラムも殺されて、偽のアンルシアのチカラの一部として吸収されていたのだ。
ダイム老も裏切り者として魔道士キルギルに殺されてしまった。


魔道士キルギルは錬金術の魔法陣を描き、真の勇者アンルシアを取り込もうとした。
しかし、真の勇者アンルシアの身体は光で守られて手が出せない。
光のチカラで、魔法陣を吹き飛ばした。


魔道士キルギルは言う。
「これ以上のパワーを出すには、創生の魔力を使うしかない。」


「ならば創生の渦へ向かうぞ。私が勇者となるためならば、禁を破ることになろうとかまわない。」
「私を止めたければ、ダーマ神殿へこい。創生の渦への道は開けておいてやる。地下にある儀式の間に来ればわかるはずだ。」
魔道士キルギルはと偽のアンルシアは、「創生の魔力」を使うことが出来るという「創生の渦」に向かった。


主人公と勇者アンルシアがダーマ神殿の儀式の間に行くと、魔瘴の色をした旅の扉があった。
旅の扉に入ると、「エテーネの村」に着いた。
エテーネ村は朽ち果てていて、村人は誰もいない。


エテーネ村には村人の代わりに、魔物が住んでいた。
創生の渦は空に浮かんでいる。
「この世界が始まる前から空に浮かんでいる」と魔物はいった。


村を出て創生の渦が浮かんでいる方角へ向かう。
主人公が生まれ育ったエテーネに地形がそっくりだ。
主人公と勇者アンルシアは創生の渦の真下にある「創生の邪洞」という洞窟へ入った。


創生の邪洞には、「白の間」「灰の間」「黒の間」という場所があった。
それぞれの間に魔道士キルギルの錬金術によって魔物になった部下が待ち構えていた。


これは、主人公が使った時渡りの術で過去に飛ばされた弟が、錬金術師としてのチカラを試されたほこらに似ている。


「白の間」「灰の間」の魔物を倒し、「黒の間」に入ると、バスラーがいた。
「私はお前を知っているぞ。ベルムド王との戦いは見させてもらったからな。」
バスラーも魔道士キルギルの錬金術によって魔物に変えられた者だった。


バスラーを倒し、創生の渦の前までやってきた。
勇者アンルシアと共に中に入る。


創生の渦の中には魔道士キルギルと偽のアンルシアがいた。
偽のアンルシアは錬金術の魔法陣の中にいる。


魔道士キルギルは言う。
「創生の渦はすべてを創りだし生み出す、創生の魔力のその根源に通じるというチカラの象徴なのです。」
「創生の魔力を得た姫様は、確実に勇者のチカラを超えるでしょう。」


偽のアンルシアは魔瘴の力を身に宿して「魔勇者アンルシア」となった。
そして魔勇者となったアンルシアは、魔道士キルギルを踏みつぶし襲いかかってきた。


勇者アンルシアと主人公はチカラを合わせて魔勇者アンルシアを倒した。


「私はしょせん創られた存在。本物の勇者になどなれるわけがなかったのさ。」
「私は勇者となってお前と入れ替わるためにこの創生の渦から生み出された。」
「大魔王マデサゴーラの手によって。」
「だが私は勇者として覚醒出来なかった。出来損ないの失敗作とさげすまれ、大魔王に見切りをつけられたのさ。」
「それでも諦めきれなかった。私には勇者となる以外、生きている価値などないのだから。」
「覚醒するためになんでもやった。できることはすべて。」
「しかし何をしようと覚醒の時は訪れない。そんな時だ。お前が現れたのは。」
「本物の勇者からチカラを奪えば勇者になれると思った。」


「いいことを教えてやろう。大魔王に創られたのはこの私だけじゃない。」
「この地に生きるもののすべてが。存在するもののすべてが、大魔王によって創生の渦の魔力で創りだされたものだ。」
「ここは偽りのレンダーシア。この地そのものが創られた存在であり、救われることのない呪われし世界なのさ。」


魔勇者アンルシアは消滅した。
消滅した場所に「ヒビの入った石」が落ちている。


主人公がグランドタイタス号でやってきたレンダーシア大陸は、大魔王マデサゴーラが創生の魔力を使い錬金術で創りだした偽りの世界だった。
大魔王マデサゴーラはこの真実を、真の勇者に知られたくなかった。
魔勇者アンルシアは、大魔王に創生の渦へ行くことを禁じられていたが、その禁を破り真の勇者を連れてきてしまった。


その時、クロウズがやってきた。
「私はこの時を待っていました。真の勇者が目覚め、偽りの勇者を打ち滅ぼすまさにこの時を。」


クロウズは、ヒビの入った石を拾い上げた。
「あなたがいたレンダーシアが今どうなっているか。知る手段はここにあります。」
「これはブレイブストーン。勇者が使えば次元の壁を超えて好きな場所に移動できる秘石。」
「偽りの勇者は覚醒を迎えた後にこの石を使って、真のレンダーシアへ渡るつもりだったのでしょう。」
「今の戦いでブレイブストーンは割れてしまいました。ですがブレイブストーンは私が直しましょう。」
「グランゼドーラ城の西の塔3F、姫の部屋でお待ちください。」


クロウズはブレイブストーンを直すため、リンジャの塔へ向かった。