ドラゴンクエストX(DQ10) ネタバレストーリー まとめ

ドラゴンクエストX(DQ10)のメインストーリー、サブストーリーのまとめ

プロローグ1 オフライン主人公編



快晴のある日、村の象徴「木馬」が映し出されるところから物語は始まる。


主人公の弟が「おにいちゃーん」と叫びながら近寄ってくる。


「ほら、いいでしょ?」と自慢げな弟。
見ると、カメ様の背中に乗った弟とアバ様がいた。


弟は、アバ様がカメ様の背中に乗っていいと許可をくれたと自慢する。


アバ様は、今日が特別な日だから弟に許可したのだと言う。


アバ「村の守り神 カメ様のお背中に乗せていただく日が来ようとは・・・長生きはするもんじゃのう」
アバ「さあ、いくぞ。他の者達ものせてやらねば。」


弟が主人公にも背中に乗るように勧める。
するとアバ様は、「ダメじゃ!」と一喝。


驚く弟。


主人公はカメ様の背中に乗せられないとアバさまはいう。


「どうして?」と戸惑う弟。


「それはな・・・」とアバ様が言いかけた時、主人公は気を失う。


主人公が目を覚ますと、「どうしてくれるんだ?」と外から怒鳴り声が聞こえる。
笑いながら「ごめんなさーい」という弟の声。


どうやら、主人公は夢を見ていたようだ。


弟が怒られた原因は、今年収穫できた最後の「ハツラツ豆」をダメにしてしまったこと。
弟は、その場から逃げてしまった。


錬金術で「ハツラツ豆」を10倍に増やすことを約束して失敗したようだ。
今年最後の「ハツラツ豆」は、村の巫女アバ様が楽しみにしていたのもの。


弟が逃げてしまったため、かわりにアバ様に謝りに行く主人公。
アバ様の家は高台の大きなお屋敷。


さっそくアバ様の家に向かった。


ここは、エテーネ村。
エテーネの民は世界の中心にあるこの島でひっそりと暮らしている。
エテーネ村は、カメ様の加護で平和な毎日を送っていた。


だが、村の外の世界は違うようだ。
最近魔物たちが凶暴化している。
村を出て海を越えることは今まで誰もできなかったようだ。


主人公と弟の両親は10年前に亡くなっている。
以来、主人公が弟の面倒を見てきた。


アバ様の役目は、巫女としてカメ様のお告げを聞いたり、魔物が村に近づけない結界を張ったりすること。
もう何十年も村を支え続けている。
アバ様には孫がいる。名前は「シンイ」。
シンイは優しいと評判だ。


主人公が生まれた日、普段動かないカメ様が立ち上がって叫び声を上げた。
村の人達は、カメ様の申し子が生まれたと喜んだ。
カメ様の申し子には特別な使命があると言い伝えられている。


ちなみに弟はいつも失敗ばかりの錬金術師。


アバ様の家を尋ねると、近頃すっかりふさぎ込んで部屋からでていないみたいだ。
家にいた孫のシンイに話を聞くと、せっかく来たのだからとお使いを頼まれた。


お使いの前にシンイの部屋の本棚をのぞく。
「かめさまの伝説」という本があった。


#はるか昔、使命を終えて空から舞い降りたカメさまは世界の中心にある島に小さな楽園を作りました。
#そこにエテーネの民と呼ばれる特別な人間だけを住まわせたカメさまは彼らが平和に暮らせるよう見守り続けたのです。
#やがてその中から巫女と呼ばれるものがあらわれ、カメさまの心を人々に伝え、彼らを導いていくようになります。
#カメさまは巫女に村を託すと長い長い眠りにつきました。
#いつかくる次なる使命の時にそなえて。


お使いを終え、シンイに頼まれたものを渡すと、シンイは何やら作り始めた。
どうやら裁縫が得意なようだ。
アバ様の服も自分が作ったものだと自慢。
出来たのは、香りのいい「安眠枕」だった。


「これでアバ様もゆっくり眠れるはず。」
シンイはそう言うと、アバ様の部屋に入っていった。


主人公が追いかけて行くと、なぜかアバ様は機嫌が悪い。
ハツラツ豆がなくなってしまったことをシンイが伝えると、アバ様はショックを受ける。


一時はショックを受けて、落ち込む様子を見せたアバ様だったが、それどころではないとシンイに告げる。


シンイを追いかけてきた主人公を見つけたアバ様は、話したいことがあるといった。
弟がいなかったので呼んできてくれとのこと。
主人公、シンイ、弟の3人に話をしたいようだ。


「皆が揃うまで休む」
そういうと、アバ様はいびきをかいて寝てしまった。


シンイに話を聞く。
弟は村の北東にある「いしずえの森」にいるかもしれないとのこと。
主人公はさっそくいしずえの森に出かけることにした。


いしずえの森の入り口に石碑を見つけた。


#神より与えられたこの広い世界で我らは姿の異なる仲間たちと力を合わせて支えあい、ともに暮らしていくと誓った。
#その誓いが永遠であるよう願いを込めて、世界の中心であるこの場所に愛すべき仲間たちの姿を残す。


森の奥に弟はいた。
一人で錬金に挑戦していたようだ。
できたものは「ごきげんな帽子」。
この結果に喜ぶ弟。
その時、ようやく主人公に気がついた。


主人公を見つけた弟は、錬金でできた帽子をうれしそうに主人公にあげた。


森の奥をみまわすと、さらに7つの石碑を見つけた。


#「空の民 竜族
#はるかかなたより世界を見守る聖なる者達。
#かれらは地上で争いが起こると飛来しその大いなる力でまたたく間に平和をもたらしたという。


#「勇の民 人間」
#どんな地でも生きていける大きくもなく小さくもない体の者達。
#秀でたところがないと思われていた彼らだが危機に直面したとき、決してくじけずに立ち向かう勇ましさを秘めていた。


他5つの石碑には「水の民 ウェディ」「地の民 ドワーフ」「風の民 エルフ」「花の民 プクリポ」「炎の民 オーガ」と刻まれていた。


主人公は弟を連れてアバ様の元へ向かう。


主人公、弟、シンイの3人でアバ様の部屋に入るとアバ様はすっかり元気な様子。
どうやら、シンイが作った安眠枕のおかげで熟睡できたようだ。


アバ様は村の者たちを集めるようシンイに頼む。
みんなの前でカメ様のお告げを伝えるようだ。


集まったエテーネ村の人々の前でアバ様はお告げを伝える。


「まもなくこのエテーネ村は・・・・大いなる災厄に見舞われ滅びる。」
「エテーネの民は一人残らず死に絶えるじゃろう」


動揺する村人たち。
アバ様はなおも続ける。


「だが光明が残されていないわけではない」
「北の清き洞窟に咲くテンスの花があれば滅びの運命から逃れられる」


安堵する村人たち。
しかし、テンスの花のことなど誰も知らなかった。


テンスの花を取りに行くのは、主人公、弟、シンイの3人だとアバ様はいう。
その時・・・
なんと村の中に魔物が現れた。


すぐにシンイが魔物を退治したが、自分の結界が破られたことにアバ様は動揺する。
大至急、テンスの花を取ってくるため3人は清き洞窟に出発した。


清き洞窟につくと、シンイが話しを始めた。
アバ様が気になることをつぶやいていたという。
「たとえ滅亡の危機から逃れることができたとしても生き残れるのはたったの一人」


驚き、動揺する弟。


しかし、立ち止まってはいられない。
みんなが助かることを信じ、洞窟の奥へと向かう。


奥へ向かう途中、岩に文字が刻まれているのを見つけた。


#この世界で平和に暮らしていたすべての生きとし生けるものは滅亡の危機にさらされた。
#今空には2つの太陽が登っている。2つめの太陽・・・それが現れてからこの世は地獄と化してしまったのだ。
#いまわしき2つめの太陽は自在に空をかけ、大地を焼き、海を干上がらせ、人々を灼熱の絶望に陥れた。
#太陽が2つになった理由など知る由もない。わかっていることは地上に生きるすべてが滅亡しようとしているということだけだ。


過去に、世界でなにが起こったのか・・・


洞窟の一番奥に、テンスの花は咲いていた。
しかし、そこに「魔導鬼ベドラー」と名乗る魔物が現れる。
3人を見つけたベドラーは、「時を超える力を秘めたお前たちにこの花を渡すわけにいかん!」といいいきなり襲いかかってきた。


戦闘の末、3人はベドラーを退けた。
ベドラーは「冥王さまより与えられた使命だけは!」といい、テンスの花をすべて燃やして、朽ち果ててしまった。


テンスの花がすべて燃やされてしまったことに落ち込む3人。


シンイは古い書物に書かれていたことを語り始める。
「私たちエテーネの民ははるか昔自由に時を超えられる時渡りの術という能力を持っていた」
「時渡りの術を使えるものは時代とともに少なくなり数百年前に完全に失われた」と。


諦めて村に帰ろうとしたその時、弟の不思議な力によりテンスの花が蘇った。
シンイは驚くが、もたもたしてはいられない。
3人は急いで村へ帰ることにした。


帰り道、なぜか洞窟に魔物の姿はない。
エテーネ村に近づくと、すぐ異変に気がついた。


村に雷が落ちている・・・


3人が村につくと、村が魔物に焼きつくされていた。


シンイがアバ様を探そうとした瞬間、弟に巨大な火の玉が襲いかかる。
ぶつかる!と思った瞬間・・・
弟の体は光に包まれ、まわりの時間が止まっていた。
弟だけが動けているようだ。


それに弟が気づいた瞬間、その場から消え去ってしまう。


主人公の中に眠っていた時渡りの力が目覚めた瞬間だった。


そこに冥王ネルゲルが姿を見せる。
ネルゲルは、主人公が時渡りの術を使ったのを見ていたのだ。


時渡りの術者が現れてしまったことに苛立ち、ネルゲルは全てを焼き尽くそうとした。
その時!カメ様が目覚めたのだ。


カメ様の目覚めに気がついたネルゲルは、持っていた大釜で空間を切り裂き、空間から魔瘴(ましょう)を出現させた。
その魔瘴(ましょう)で村を覆い尽くす。
魔瘴に触れた主人公とシンイを含む村人はすべて死んでしまった。


冥王ネルゲルはそれを確認すると、切り裂いた空間の中へ消えていった。


混乱の中、目覚めたカメ様の背中から5つの光の玉が出現し、その一つが主人公の体に入っていった。
死んだはずの主人公は目を覚ます。


目を覚ました場所は神殿のようなところだった。
カメ様が主人公に語りかける。
「おまえは死んでしまったが、まだ魂に使命がある」
「村の外の世界にアストルティアという世界があって、いろいろな種族が暮らしている」


主人公は、エルフの種族神の前に立つと、また気を失った・・・


目が覚めると、主人公の体はエルフの青年になっていた。
主人公の魂が、ちょうどその時死んだエルフの青年の体に乗り移っていたのだ。


そのエルフの青年は古代の復活呪文を蘇らせ、エルトナ大陸を危機から救おうとしていた。
しかし、作成していた魔法陣に汗が落ちてしまい、魔法陣が暴走。
命を落としてしまった。


主人公はその青年が受けるはずだった「一人前と認められるための儀式」を代わりに受けることとなる。


世界樹の下で見事試練に合格した主人公。
試練を行っていたのは、「若葉の精霊」という世界樹の番人。


すると突然、世界樹から魔瘴(ましょう)が噴き出してきた。
魔瘴(ましょう)は触れたら命を落としてしまう危険な魔の力。
若葉の精霊はみんなをかばいながら魔瘴に飲み込まれてしまう。


なおも魔瘴は広がり、主人公を包み込もうとしたその時・・・


世界の中心の地「レンダーシア大陸」は魔瘴に包み込まれており、アストルティア大陸の住人は近づくことができなかった。
そのレンダーシア大陸の方角から一本の光の柱が上がった。


その光はアストルティア大陸にも注ぎ、突如世界樹から吹き出した魔瘴もかき消された。
この光はなんなのか・・驚く人々。


この光の柱こそ、「勇者」が覚醒した時に発する光の柱だとはこの時誰も知らない。


ただ、世界に異変が起こっているのは確かなようだ。


主人公はこの異変の原因を突き止めるため、アストルティア大陸を旅することにした。
このエルフの青年の体を借りて。