キーエンブレムを求め、アズランの町にやってきた。
領主タケトラにはフウラという娘がいた。
フウラはまだ幼く、「若葉の試み」という試験にも合格できないでいた。
いつもケキちゃん人形を持っている。
領主タケトラの妻でフウラの母「カザユラ」はすでに亡くなっていた。
フウラはカザユラの後をつぎ、風乗りにならなければいけなかった。
風乗りはカムシカに乗らなければいけない。
カザユラは、崖から落ちそうだったカムシカを助けたとき、崖から落ちて死んだ。
フウラはそのことでカムシカを嫌っていた。
アズランの町は、カザユラが亡くなって6年の間「風送りの儀」を行っていない。
そのため町の風は淀んでいる。
主人公はフウラが風乗りになれるよう、試練を手伝うことになった。
フウラは試練を進めるにつれ、少しずつカムシカに心を開いていく。
最後の試練、スイの塔の最上階に着くと、プスゴンという魔物がいた。
誰かに命令されてここで風乗りの試練を邪魔しているようだ。
主人公はプスゴンを倒した。
プスゴンは、フウラが持っていたケキちゃん人形を欲しがった。
フウラがケキちゃん人形をあげると、嬉しそうにその場を去っていった。
フウラは試練を無事に終え、アズランの町で風送りの儀を行った。
アズランに6年ぶりに新しい風が吹く。
主人公は領主タケトラから「緑のキーエンブレム」を受け取った。
王都カミハルムイに行くと、コトル大臣が困っていた。
ニコロイ王が捨てられた城へ行ってしまったという。
50年前、捨てられた城で家族に何があったかを調べるためだ。
50年前、まだ幼かったニコロイ王を残して王族たちが揃って不穏な死をとげるという奇怪な事件が起きた。
それと時を同じくして城に隠された聖地がチカラを失った。
その後、王家の呪いを恐れ、王都を現在のカミハルムイに移した。
主人公はコトル大臣に王の様子を見てきてほしいと頼まれた。
捨てられた城に着くと、ニコロイ王の母「アグシュナ王妃」の幻影が見える。
ニコロイ王の姉「リタ姫」が暴れているという。
リタ姫の幻影はニコロイ王の父「ナシュロイ王」を殺し、アグシュナ王妃も殺してしまった。
アグシュナ王妃は、死ぬ間際、子供のニコロイ王に「暗黒大樹の葉を持ってきてくれ」と頼んでいた。
主人公は「暗黒大樹の葉」を手に入れ、ニコロイ王に渡した。
再び捨てられた城に行くと、また幻影が見える。
アグシュナ王妃の幻影がどこからか帰ってきたようだ。
王妃は自分の病気を治すため、城を離れていた。
前に幻影を見た時より1ヶ月前の出来事のようだ。
捨てられた城の玉座の間に暗黒大樹の葉を納めると、目の前にアグシュナ王妃が現れた。
アグシュナ王妃は語り始めた。
「リタは聖地と通じ合える特別なチカラを持つ子供、白き者であった。」
「リタは聖地と通じ合えるチカラを利用し、聖地の大いなるチカラを我がものにしようとしていた。」
「私はかろうじて命を奪われず、この地に50年間封印されていた。」
アグシュナ王妃とニコロイ王は、王家の庭にある「聖地」に向かった。
聖地に着くと、アグシュナ王妃は豹変した。
「かわいそうなニコロイ坊や。だまされやすいのは父親譲りかね?」
「50年間、あの小生意気なリタのおかげでずいぶんと時間がかかってしまった。」
「エルトナ大陸は今、私のものになるのだ!」
アグシュナ王妃は、怪蟲アラグネという魔物だった。
怪蟲アラグネは暗黒大樹より生まれた魔物。
ニコロイ王の母親アグシュナ王妃を殺したのは怪蟲アラグネだった。
怪蟲アラグネは、アグシュナ王妃になりすまし、城に入り込んだ。
聖地の扉を開き、聖地を汚すために。
怪蟲アラグネはナシュロイ王も殺した。
しかし、ニコロイ王の姉リタはそれに気づき、聖地のチカラで怪蟲アラグネを封印したのだった。
主人公は襲い掛かってくる怪蟲アラグネを倒した。
リタの幻影がニコロイ王に話しかける。
「聖地を狙っていた恐ろしい魔物はもういないのですね。」
「聖地のチカラは再びエルトナ大陸中に届くでしょう。」
「ニコロイ、あなたは強い子だから。たとえ一人になったとしてもこの国を守る強い王になれるはず。」
王都カミハルムイに戻った主人公は、ニコロイ王から「桜のキーエンブレム」を貰った。