ドラゴンクエストX(DQ10) ネタバレストーリー まとめ

ドラゴンクエストX(DQ10)のメインストーリー、サブストーリーのまとめ

エピソード44 天に煌めく星のごとく

ジア・クトに対抗するため、失われたふたつの神具の復活が急務だった。
神話の時代に時渡した主人公は、天使長レクタリスたちの助けを得て神具創成の秘奥を現代に持ち帰った。
天使長ミトラーが主人公に話があるそうなので、天星郷にある聖天舎2階の天使長の間に向かった。


「待っていたぞ、主人公。」
「聖天のレンズを使い、新たに創り直していた二つの神具が今し方完成したんだ。」
「未だ明らかになっていない部分も多いが、寝具には特殊な力が秘められているとテトラル様が言っていた。」
「その秘めた力がジア・クトとの戦いにどう役立つかは不明なままだ。」
「テトラル様が眠ったままで聞くこともかなわん。」
「それでも私としては、この楯と神剣を使いこなせるのはお前しかいないと思っている。」
「ゆえにお前に預けよう。」
「どうか神具の力の真価を引き出してみせてくれ。頼んだぞ。」


主人公はアストルティアの楯と神剣レクタリスを受け取った。


「さて用件はもう一つあってな。」
「白灰の試練場で蘇った双子のジア・クトの片方を捕虜にしたのは覚えているな?」
「その捕虜が先ほど目を覚ましたとの報告が届いたのでさっそく尋問を行おうとしてたところでね。」
「これは敵の情報を聞き出す絶好の機会だ。」
「なんとしても捕虜のクチを割らせ、有用な情報をものにしたいところだ。」
「奴と剣を交えたお前にも捕虜の尋問に立ち会ってほしい。」
「ジア・クトを軟禁している神都にある回生堂の2階へ向かってくれ。」


部屋に入ると、ジア・クルヴィダを倒した時に手に入れたサフィルの心核が突然震え出した。
主人公は害はないと思い、サフィルの心核をジア・ルーベに渡した。
サフィルの本当の気持ちを知ったジア・ルーベは心を閉ざしてしまった。
仕方がなく部屋を後にすると、ユーライザが慌てた様子でやってきた。
「とこしえの神殿の楯の間を片付けていたら、地下に降りるしかけが見つかったとの報告がありました。」


天使長ミトラーはジア・ルーベの監視を続ける必要があるため、主人公とユーライザで楯の間に向かった。
地下に降りると初期型の神化の光炉があった。
「この部屋にある初期型の進化の光炉は、魂の燭台を使うことなく神化を行う仕組みのようですね。」
「神化の成否も英雄ならば可能性が高いかもしれませんね。」


初期型の進化の光炉でフォルテイルの神化を行い、これで六種族の神が揃った。
奥の扉が開き、神具開放の試練を乗り越えた主人公は、最奥にある神授の間にたどり着いた。
女神ルティアナの声が聞こえる。
「神剣は星さえも両断し、楯は神々と融合し、創生巨神に変化する力を秘めている。」
「神具の所有者よ。アストルティアの楯を手に我が前に立つが良い。」


アストルティアの楯に秘められた真の力が解放された。


「これより汝は念じるだけで神々と融合し、霊子の鎧をまといて創生巨神も変化できる。」
「ひとたび創生巨神となれば海を裂き、山を砕き、大地を創ることすらたやすい。」
「ただしその力は無限にあらず。」
「創生巨神の顕現には融合した神々の命脈が費やされていくからだ。」
「神々の命が尽き果てる前に変化は解け、回復するまでの間、再び創生巨神になることは叶わぬ。」
「この力はいまわしき侵略者ジア・クト念晶体に対抗するための手段として用意した。」
「神化の光炉や天の箱舟もみな、ジア・クト念晶体の脅威に備えるためのもの。」
「もし今、汝がジア・クト念晶体の脅威に直面しているのならば、神々や天使と力を合わせ、苦痛を乗り越えてほしい。」


戻った主人公は皆と回生堂の2階でジア・ルーベと対面した。
「王の愛などと煽られ、有頂天になっていた。」
「ルーベたちは幼さにつけこまれた。」
「あいつに・・ゲノスに。」
「ただの余興だったの。ルーベ達は。」
「ジア・クト念晶体は次元の壁を越えて旅する種族。」
「創生の力を収穫するために。」
「ルーベ達念晶体は完全硬化し消滅すると言われている。定期的に創生の力を取り込まなければ。」
「ジア・クト念晶体の宿命で、ルーベ達は他から創生の力を奪うしかない。創生の力を生産できない。」
「ゲノスは待っている。刻が満ちるのを。」
「大収穫によってこの世界の創生の力は根こそぎジア・クトに刈り取られる。」
「その時は、念晶巨人を投下して一気にやる。」
「このフォーリオンなどよりずっと巨大なジア・クトの超兵器。手も足も出せない。」


天使長ミトラーが言う。
「巨人同士でぶつかり合うんじゃ地上にどれだけの被害が出るかわかったもんじゃないね。」
「やはりジア・クトの本拠地・魔眼の月を直接ぶっ叩いた方がこの戦いを早期に終わらせられそうだ。」


ジア・ルーベが腕輪を外した。
「魔眼の月を攻めるつもりならこれをあげる。」
「未知の情報を知れるはず。」
「我らの不落要塞について。」
「これは念晶環。思念を介して格納された情報を読み取る装置。」
「あんたたちでも扱えると思う。」


主人公は6種族神の協力でアストルティアの楯の力を解放し、創生巨神に変化した。
創生巨神に変化した主人公は、魔眼の月から放たれた1体の念晶巨人を倒した。
神剣レクタリスで止めをさすと、念晶巨人から巨大な球体が飛び出し、その場に残ってしまった。


6種族神達は力を使いはたし、主人公の巨大化が解けてしまう。
念晶巨人から飛び出した巨大な球体からツノのようなものが生え、創生の力を魔眼の月に送信し始めた。


主人公達は協力して神剣レクタリスの力を解放し、巨大な物体を消滅させることに成功したが、アシュレイは命脈を使い果たし、消滅してしまった。


報告するために天使長ミトラーのもとに向かうと、神化の工房で事故があり、ユーライザが負傷したと報告があった。
どうやらユーライザはただの天使の身でありながら、神化の炎で魂を焼こうと炉に飛び込んだようだ。
ユーライザの回復を待ちつつ、主人公も次なる戦いに向け英気を養うことにした。


しばらくすると、天使長ミトラーに呼び付けられた。
「創生巨神の力を失った今となっては、敵の居城たる魔眼の月に侵入し、内部から破壊工作を仕掛けるしかない。」


ユーライザはまだ目を覚さないようだ。
天の箱舟で魔眼の月に侵入する作戦に決まり、動力源となる中心核を神代の島で集めた。
向かっている途中で迎撃されないよう、アストルティアの楯の力で敵から姿を消して近づくという作戦も立てられた。


ユーライザのケガも無事回復し、主人公と種族神達は天の箱舟に乗り込んだ。
「クリュトスが天の箱舟の整備を急いでくれたおかげでどうにか飛ばせるようになった。」
「飛行中は敵の攻撃にさらされることなく魔眼の月に接近し、潜入を果たせるだろう。」
「天の箱舟の操縦はクリュトスが担当。」
「潜入後、英雄達は3班に分かれたのち、魔眼砲の機関部の破壊に当たってもらう。」
「編成は、第一班がカブとドルタムとナンナの三闘士で、第二班はラダ・ガートとリナーシェ、フォステイルで組んでもらう。」
「そして第三班だが、主人公とハクオウの2名のみだ。」
「アシュレイがいたならこの班に入ってもらうんだがな。」
「競争ではないが、一番乗りで魔眼砲の機関部にたどり着いた班が破壊工作を担ってくれ。」
「吉報を待つ。ルティアナ様のご加護が皆にあらんことを!」


ユーライザが叫ぶ。
「私、やっぱり行きます!」
「ひとりぐらい、一緒に戦う天使がいたっていい!」
ユーライザも一緒に天の箱舟に乗り込み、主人公と共に行動することになった。
「私が進む道にあなたがいて、あなたが進む道に私がいます。」
「共に駆け抜けましょう!」


奥へ進む途中、ジア・ネブラとの戦闘になり、戦闘に勝利した。
しかし、敵の罠にかかりカブ・ナンナが命を落とした。


主人公は奥へ進み、機関を暴走させた後魔眼砲を虚空に向かって発射させた。
作戦は見事に的中し、第1魔眼砲を無力化することに成功した。
しかし、第2魔眼砲を止める術がなく、ジア・レド・ゲノスを倒す作戦に変更することにした主人公。
迫り来る敵の大群をハクオウが食い止めている間に、最奥へ進む。


主人公と別れて進んでいたラダ・ガート、リナーシェ、フォステイル、ドルタムの前にジア・レド・ゲノスが現れた。
「歓迎しよう。ゆりかごの末裔たちよ。」
「過去に数多の種族を滅ぼしてきたが、我が居城の最奥・魔眼の中枢まで攻め入ってきた種族は皆無。」
「ゆえにそなたらを評価している。」
「拝謁を許そう。」
「余を滅ぼすまたとない機会。」
「万に一つの勝機に賭けぬというのなら、臆病者に拝謁の栄誉は与えられぬ。」


種族神達は一瞬で結晶化してしまった。
そこに主人公とユーライザが合流する。
「光に魅入られた羽虫は、そうとは知らず炎の中に飛び込むというが、そなたらは虫ケラと一緒だな。」
「なかなか壮観であろう?」
「血肉を持つ者が結晶化した姿には得も言われぬ趣がある。」
「そなたらの結晶化を防ぐ技術など、余の力の前では無力だ。」
「仲良く銅像になるがいい!」


ジア・レド・ゲノスが放つ光線をまともに受けるユーライザ。
「未来への希望をつなぐ礎になれるなら、この命、差し出してもいい!」
「私は、人を愛するために生まれてきたのだから!」


その時、ユーライザの体が金色に輝き、神格化した。
翼は金色に輝き、頭の上には光輪がある。
「主人公、今の私たちならジア・レド・ゲノスを倒せます!」
「すべてのケリをつけましょう!」


ジア・レド・ゲノスを倒した主人公とユーライザ。
種族神たちの結晶化が解けたが、魔物が次々と襲いかかり、苦戦する。
そこにハクオウが助けにはいる。
ハクオウは最後の力を振り絞り、力尽きて命を落とした。


ジア・レド・ゲノスはその隙に結晶の力を取り込み、ジア・メルド・ゲノスとなった。
「この姿、ジア・メルド・ゲノスとなったのは、青き妖精どもを滅ぼして以来。」
「万象の征服者たる姿、その目に焼き付け死にゆくがよい!」
主人公とユーライザ、ラダ・ガート、リナーシェ、フォステイル、ドルタムは協力してジア・メルド・ゲノスを倒した。


「フフフ、メルド結晶化し、魔眼の月と一体となった余が消滅したら何が起こるのか教えておいてやろう。」
「魔眼の月は制御を失い、浮力も消え失せる。」
「ほどなくして下界へと堕ちていくだろう。」
「破滅をもたらす隕石のように。」
「魔眼の月こそは我らの生まれ出る故郷。」
「月と運命を共にするのは我らの定め。」
「余が死ねと言えば、皆よころんで死ぬ。」
「余の念晶体はここで滅ぶが、存外、再会の時は近いかもしれんぞ。」
ジア・メルド・ゲノスは消滅した。


主人公は天の箱舟で魔眼の月の下に回り込み、種族神達のありったけの命脈を注いだ神剣レクタリスで魔眼の月を砕いた。
砕かれた月の破片の軌道を変えて海に落とすため、ドルタムは命を落とした。


この戦いで、カブ、ナンナ、ドルタム、ハクオウが命を落としてしまった。
「戻りましょうか。天星郷の皆も報告を待っているでしょうから。」


天星郷に戻った主人公達を天使長ミトラーが出迎えた。
「察しはついていたよ。」
「ここにいないんだものなぁ。」
「あまりにも大きな代償を払わせてしまった。」
「しばし、散っていった英雄達のために祈ろう。」
「彼らの魂が創世の女神の御許に辿り着き、安らかな眠りにつかれますように。」
天使達は祈りを捧げた。
「天星郷、いや、アストルティアを代表して礼を言わせてもらおう。」
「本当にありがとう、英雄の諸君!」


ユーライザが言う。
「遅ればせながら、神化を果たしました。」
「私もここにいる英雄達と同じく神の一柱に列せられたのです。」
「ユーライザ神・・おもはゆいです!」
その時、ユーライザの頭から後輪が落ち、黄金の翼が白く戻った。
「ただの天使に戻ってしまいました。」
「それでも、あなたや人間達を守り続けられる私でいますね!」


「この度の戦いでジア・クト念晶体の魔の手から世界が守られたことを地上で暮らす人々の大半は知らない。」
「ジア・クトの侵略はアストルティアの歴史に残らないだろうし、それで良いと思っている。」
「だが我ら天星郷の民はこの戦いに身を投じた英雄達の生き様を記憶に刻み、代々語り継いでいこう。」


祝いの席で歌を披露したリナーシェは、歌い終わると消滅してしまった。
「驚かせてすまない。」
「彼女は消滅を予期していたんだ。」
「最後に歌で皆を祝福したいと頼まれてな。」
「ただ湿っぽくなるのは嫌だからと口止めされていたんだ。」


捕虜になっていたジア・ルーベが突然暴れ出し、その後をラダ・ガート、主人公、フォルテイルが追った。
「種族の定めにより、最後に残った選ばれし原石の中に余は復活した。」
「ジア・レド・ゲノスとしての意識がな。」
「これからはジア・レーベ・ゲノスと名乗ろう。」
「そなたにも教えてやろう。」
「ジア・クトが創生の力を生産できず、侵略と収穫を繰り返してきた理由を。」
「すべてはとこしえのゆりかごを侵略したことが始まりだった。」
「彼の地での戦いの結果、我らは一切の創生を生み出す術を失い、ただ消滅するだけの存在に堕ちたのだ。」
「ゆえに我らは創生の力を求め、幾多の世界を侵略し、収穫を繰り返してきた。」
「すべて生き延びるための営為であった。」
「ただ、創世神ルティアナはゆりかご世界の神であったと聞く。」
「ならばこの世界には種を救う手がかりがあるやもしれぬ。」
「余は神化という秘儀に賭けてみたい。」
「神の座に至ればジア・クトに降り掛かりし厄災の真相に手が届くのではないか。」
「神化を試させてくれ。」
「叶えてくれるなら、ジア・クトの持てる知識をすべて与えよう。」
「たとえ神化に失敗しても侵略も収穫も行わぬ。」
「滅びゆく種族にどうか慈悲をかけてくれぬか?」
主人公はジア・レーベ・ゲノスに止めをさした。
「無慈悲にジア・クトという種を滅ぼしたそなたは侵略者たる余と同じ。」
「殺戮者としての業を背負い生きるがいい。」
「とこしえのゆりかごで生まれた厄災はやがてこの世界にも手を伸ばす。」
「すべてを滅びで覆い尽くすだろう。」
ジア・レーベ・ゲノスは消滅した。


ラダ・ガートも力尽き、消滅してしまった。


天使長ミトラーが言う。
「リナーシェに続きラダ・ガートも消滅し、フォステイルも姿を消してしまった。」
「あいつが素直に消滅したとも思えないが。」
「あらゆる犠牲と引き換えにしてでもこの世界を守り通してみせると覚悟を固めていたが、この戦いで犠牲となった者達の顔が浮かべばどうしようもなく心が痛む。」