ドラゴンクエストX(DQ10) ネタバレストーリー まとめ

ドラゴンクエストX(DQ10)のメインストーリー、サブストーリーのまとめ

破界篇 第4話〜第6話(最終話)

長編ストーリー「破界篇」1話~3話
dq10story.hatenablog.jp

破界篇 第4話 『ふたりの近親憎悪』



偽りのココラタの浜辺の民家にいるファビエルに呼び出された主人公。
「再びあなたに護りの手として動いてもらう時が来たようです。」
「先程滅びの手が生み出したとおぼしき新たなヒズミの発生を感知しました。」
「そこであなたには護りの手として破魂の審判に挑んでほしいのです。」
「まずはこれを渡しておきましょう。」
「ヒズミを消すには欠かせない道具です。」
主人公は「護り手の秘石」をファビエルから受け取った。
「ヒズミを感知したのはここからはるか東方にある険しい山岳地帯・ドラクロン山地です。」
「しかしこの世界のドラクロン山地へと続く道は柵で塞がれています。」
「ですが以前と同様、道を塞いでいる柵にドラクロン山地へと至る何かが隠されているかもしれません。」


主人公はクマリスと一緒に偽りのロヴォス高地に向かった。
ドラクロン山地を登り未完の飛竜の峰に着くと魔勇者アンルシアがいた。
「かつては勇者として崇められたものだが今は違う。」
「煮えたぎる増悪が私を変えた。」
「私は滅びの手を勝利に導く刃。」
「滅びの剣アンルシア。」
「貴様ら護りの手を始末し、この無価値な世界を滅ぼす!」
「滅亡の瞬間を目に焼き付けながらもろともに消滅する、ああ、そのとき私は歓喜に打ち震えるだろう。」
「滅びの剣のチカラ、とくと見よ!」


クマリスが怒る。
「勇者への侮辱はこの私が許さん!」
「こんな私でもその存在に憧れ尊いと思う気持ちは確かに持っている。」
「勇者とは人々の希望なんだ!」


その時主人公の持つ護りの手の秘石がピンク色に輝きだし、クマリスの姿が魔勇者アンルシアの姿に変わった。
「そういうことだったのか。」
「私もまた魔勇者アンルシア。」
「かつての魔勇者は勇者のチカラを追い求めるあまり外道に走りもしたが・・」
「世界を護らんとする心も持ち合わせていた。」
「この世界を肯定する意思に触れることでその心が揺さぶられ、ようやく覚醒したようだ。」
「護りの盾として。」


その様子をメドナムが高台から見ていた。
「ファビエルめ。」
「やつも俺と同じように魔勇者を素材に選んだってわけか。」
「もっとも魔勇者の心は大半が世界への増悪で占められていた。」
「もともと護りの盾として生み出すには不向きな素材だってのによ。」
「ここにきて覚醒か。面白い。」


滅びの剣アンルシアが言う。
「魔勇者の中にあったのは圧倒的な増悪。」
「護ろうとする意思など気の迷いでしかない。」
「貴様はちっぽけな残りカスよ。」
「いっちょう前に正義を掲げるくせに肝心の勇者のチカラすらない。」
「恐るるにたらんわ!」


主人公と護りの盾アンルシアは協力して滅びの剣アンルシアを倒した。
そこに大魔王マデサゴーラが現れた。
「余は滅びの手マデサゴーラである。」
「余の創作活動はいまだ道半ば。」
「勇者との戦いに敗れたことにより未完の作品を残し死んでしまったことが何よりの無念であり恥辱である。」
「いかに心魂を尽くした大作と言えど、未完の作品を世に残すなど芸術家としての名折れ。」
「だがしかし、余は滅びの手として蘇り未完の作品を完成させる機会を得たのだ。」
「世界創造という名の一つの芸術作品を世界の破壊をもって仕上げる喜びたるや。」
「余は歓喜に震えておる。」
「自らが創造した世界を壊してこそ余は芸術の神髄へと至れるのだ。」
「すべては芸術のために。」
「破魂の審判が結末を迎えるにはまだ早い。」
「しばし余興を楽しもうではないか。」
滅びの手マデサゴーラは去っていった。


主人公は護り手の秘石を使ってヒズミを消し、ファビエルのもとに戻った。
「滅びの剣との戦いのさなかクマリスさんが覚醒したようですね。」
「残るは滅びの手マデサゴーラのみ。」
「戦力ではこちらに分があります。」

破界篇 第5話 『芸術の殉教者』



「次のヒズミは反応が弱すぎて場所がはっきりしません。」
「滅びの手は場所をさとられまいと巧妙にヒズミを隠しているようです。」


主人公とクマリスは偽りのメルサンディ穀倉地帯「メルン水車郷」に向かい、ラスカに話を聞いた。
「クレルは南のほうにある風車が気になるから点検しにいくって言ってたよ。」


南の風車の前で護り手の秘石を掲げると中にクレルがいた。
「私は風車の点検のために来たんですが入った瞬間、あのひび割れが大きくなって扉まで消えて出られなくなって・・」
主人公は護りの手の秘石を使ってヒズミを消し去った。


偽りのアラハギーロにあるヒズミも消し去った主人公は創生の邪洞の最奥・創生の渦に向かった。
そこには滅びの手マデサゴーラが待ち構えていた。
「滅びの手の本分はヒズミを生むことにある。」
「そこで趣向をこらしてみた。」
「見よ、最大級のヒズミである。」
「時間をかけて上昇するよう仕掛けておいた。」
「あれが創生の渦に接触すれば渦がヒズミのチカラを何倍にも増幅する。」
「一瞬で破壊神の召喚がなされるであろう。」
「そのとき余の念願が叶う。」
「世界を飲み込む死と破壊が余の大作・世界創造を仕上げる最後の一筆なのだ。」
「失敗作が転じて最高傑作に。」
「これぞ至高の芸術。」
「是が非でもやり遂げる。」
「一人の芸術家としてな。」


主人公とクマリスは協力して護りの手マデサゴーラを倒した。


メドナムが現れた。
「勝敗は決した。」
「護りの手よ、剣をおさめよ。」


ファビエル現れた。
「此度の破魂の審判、護りの手の勝利とあいなった。」
「偽りの世界の保全は約束されるであろう。」
「さあ、護りの手よ。」
「最後のヒズミを消してください。」


しかし創生の渦に触れたヒズミは暴走を始める。
ヒズミから破壊神シドーが降臨した。
破壊神シドーは口から世界を破壊する力場・暗黒球を生み出し、中に閉じこもった。
メドナムが言う。
「何度も見てきた。」
「奴はああやって世界を破壊する力場・暗黒球を生み出し中に閉じこもり、エネルギーをたくわえるんだ。」
「一旦退くぞ!」


主人公達は偽りのココラタの浜辺に戻ってきた。
「破壊神は世界をぶっ壊すための装置みたいなもんだ。制御不能のな。」
「未完のまま放置された世界だ。」
「ほっといてもそこら中にヒズミが発生し、いずれ自壊していっただろうさ。」


ファビエルが言う。
「滅びの手の暴走を止められなかった。」
「これは失態でした。」
「しかし私とメドナムでは破壊神を止められないのもまた事実。」
「ですがあなた達にならあれを止められる可能性があります。」
「破壊神が閉じこもっている暗黒球に侵入し、直接戦いを挑むのです。」

破界篇 第6話(最終話) 『死へと導く滅びの光』



「暗黒球にこもった破壊神は世界を滅ぼす光・死滅の極光を放つべくエネルギーを溜め込んでいます。」
「エネルギーの充填が完了する前に破壊神を倒せなければ偽りの世界は確実に滅びるでしょう。」


ファビエルとメドナムは暗黒球に侵入するための扉を開いた。
「ここからじかに破壊神が生み出した暗黒球内部へ行けます。」


主人公とクマリスは暗黒球の中心に向かった。
「なあ相棒、こんなときだが奴を倒したらジャイラ密林にいかないか?」
「前々から遺跡探索というやつをやってみたかったんだ。」


主人公とクマリスは協力して破壊神シドーを倒した。
「やったな、相棒。」
「世界を護りきったぞ。」
「お前が相棒だったから成し得たことだ。」
「これは我らの勝利だ。」
「それにしても破壊神を倒すなど、まるで本物の勇者にでもなったかのような気分だよ。」
「しばし勝利の余韻にひたるのも悪くあるまい。」


ファビエルとメドナムが現れた。
「異変を察知し駆けつけたのですが・・」


メドナムが言う。
「破壊神をのしちまう護りの手なんて前代未聞だぜ。恐れ入ったよ。」


「破壊神シドーは自ら自爆させることでこの空間・暗黒球のチカラを爆発させようとしています。」
「暗黒球に蓄えられた魔力が充分ではないので死滅の極光ほどの破壊力は見込めませんが。」
「世界の何割かは失われるでしょう。」
「運が良ければいくらか人里も残るでしょう。」


「相棒、護りの手の秘石を貸してくれ。」
クマリスは護りの手の秘石を主人公から受け取り、一人暗黒球の中に残った。
護りの手の秘石のチカラを自らの身体に取り込んだクマリスは破壊神シドーの暴発を一人で受け止め、偽りの世界の崩壊を止めた。


死んでしまったかに思えたクマリスだが、姿がもとに戻った状態で意識を取り戻した。
「チカラを失った私はどうなる?死んでしまうのか?」


ファビエルが言う。
「あのとき秘石に込められたチカラと護りの盾としてのチカラを両方いっぺんに使ってしまった。」
「それで仮死状態になっていたんですね。」
「命に関わるような怪我を負わない限り当分死ぬことはないでしょう。」


「そうか、ならばこれからは魔勇者でも護りの盾でもないただのクマリスとして生きていくとしよう。」


ファビエルが言う。
「世界は偽りの世界と真なる世界の他にも無数に存在します。」
「我々はそれらの世界を見守る役目をになっているものです。」
ファビエルとメドナムは真の姿を現した。
ファビエルとメドナムの正体は、天使だった。
「破魂の審判を経たこの世界は二度とヒズミが生じぬよう修復されるでしょう。」
「名残惜しいですが別れの時です。」
「しかしさよならは言いません。」
「あなたとはまた会えるような感がするので。」


「私は旅に出よう。」
「この世界を見て回りたくなった。」
「さらばだ、相棒。」
「共に祈ろう。我らのゆく道が再び交わらんことを。」
クマリスは去っていった。


気がつくとファビエルとメドナムの姿も消えていた。